美肌は肌の奥の真皮層から始まる!スキンケアのポイントは?

 

皮膚のガード役

肌の構成層の中でも一番外側の「表皮」は、厚さが平均約0.2ミリというとても薄い膜になっています。
さらに表皮の中に「角質層」という薄い層があり、外部からの刺激や水分の蒸発を防ぐバリア役を務めています。
このような薄さで皮膚はバリア性能を保っているのです。
表皮の下には重要な「真皮」の層があります。
2つの層を合わせてもその厚さは2mmほどしかなく、ごく薄いその膜で全身を守っているのです。
さらに真皮の下には「皮下組織」の層があります。
肌を内側から支える基礎部分で、皮下脂肪により物理的な衝撃や刺激から守るクッションのような役目をしています。
この3層が組み合わさって正しく機能することで、私たちの肌は常に守られ健康に保たれているのです。

◆守られている「真皮層」

表皮の下にある真皮は3層構造になっていて網細血管が通り、皮脂腺や汗腺も存在しています。
真皮内にはコラーゲンやヒアルロン酸、エラスチンなどの成分があります。
主成分であるコラーゲン繊維をエラスチン繊維が束ねていて、真皮層を支える骨組になり隙間をヒアルロン酸などの成分が満たして皮膚の強度を保っています。
栄養分が運び込まれ、肌の弾力やハリを保つ役割を担っているのです。

▽肌の新陳代謝

一番外側の表皮の中では細胞のターンオーバーが繰り返し行われています。
表皮の内部には4つの層があり、一番下の「基底層」部分で下の真皮と固着されています。
基底層では真皮の毛細血管から栄養を受け取り新しい細胞を生み出しているのですが、この生まれた細胞が次第に押し上げられ肌表面の角質細胞になっていきます。
角質層まで上がり役目が終わると垢として自然にはがれ落ちていくのです。

▽真皮層のダメージ

肌の新陳代謝と比較して、真皮を構成するコラーゲンやエラスチン、ヒアルロン酸などの成分はゆっくりと数年単位で生まれ変わっていきます。
損傷したとしても再生のペースがゆっくりですので、ダメージが真皮に及ぶと肌の再生能力に影響が出てきます。
例えばニキビがくりかえし出来て継続的に炎症が起こると、結果的に真皮にもダメージを与え、クレーター肌の原因となります。
ニキビができても肌の上で収まる場合は、数か月ほどで肌のターンオーバーで自然に排出されていきますが、重い炎症が肌の奥まで損傷を与えると、治りにくいニキビ跡になってしまうのです。
普通はニキビが真皮まで至っているかどうか分かりませんので、そのためニキビは押さない潰さない、バイ菌が入らないよう清潔にして紫外線対策をしていくという、若い世代によく言われる注意点が大切になるのです。

▽基底層のメラノサイト

表皮の一番下の「基底層」に存在するメラノサイトは、紫外線を受けるとこの重要な真皮を守るために働き始めます。
紫外線UV-A波は表皮を通り抜けて真皮まで到達してしまうため、ダメージを食い止めるためメラニンのガードを作り出すのです。
奥にある真皮は表皮を支える役目のため、真皮が損なわれると私たちの肌は老化が起こったり修復できなくなるからです。
表皮がメラノサイトによりメラニンを出し続けるのは紫外線の強い影響から真皮を守るための重要な機能であり、
紫外線を防ぐことは肌の構造や弾力・ハリを保つためにも大切なことなのです。

▽コラーゲンを助ける真皮内の「線維芽細胞」

真皮の骨組みであるコラーゲンとともに、ヒアルロン酸やプロテオグリカンも肌を構成しています。
これらの細胞の再生を助けているのが、真皮内の「線維芽細胞」です。
線維芽細胞は真皮の最下層に存在し、コラーゲンなどの新陳代謝を促しています。
そのため紫外線ダメージや老化により繊維芽細胞が衰えてくると真皮の構造も衰え、シワやたるみの原因になってしまうのです。
線維芽細胞の部分を回復させる方法は見つかっていないため、日ごろのスキンケアによって表皮の層を守っていくことが真皮を守ることにつながります。

◆表皮の役割

このように皮膚層の重要な働きによって私たちの肌はさまざまな刺激から守られています。
そのため外側のバリア役である表皮にも優れたバリア機能が備わっています。
表皮内にも免疫細胞があってネットワークを形成して異物侵入を検知し防御する働きを持っています。
肌にかゆみを感じるのはこの免疫機能によるものがあります。

▽水分保持力

このような免疫能力が機能するために水分や弾力性が必要になるのですが、水分量も防御力も年齢とともに低下していくことが分かっています。
一番外側の角質層には天然保湿因子や細胞間脂質により水分を保持し、その上を皮脂膜がカバーしていますが老化によりバリア機能が衰えてくると、肌の乾燥を感じたり刺激を受けやすくなります。
肌に備わっている保湿力ですが、健康な肌は水分保有量が約20%~30%といわれ、水分量が20%を下回ってくると「乾燥肌」の状況になります。
さらに肌がつっぱる感覚が出てきた場合は、肌の水分量が10%以下といわれていますが、老化が進むとこの10%程度の肌状態になってしまうと言います。
ターンオーバーの力も低下するためさらに肌の回復力が下がり、また肌の防御機能も低下していくという悪循環に陥っていくのです。
そのため、肌の老化を食い止めることと、保湿力のアップが重要な意味を持ってくるのです。

◆肌に備わっている高い防御能力

このように表皮と真皮には身体を守るための何重もの頑丈な構成と優れたガード力が備わっています。
ターンオーバーの仕組みや老化や紫外線が肌へ与える影響について理解することで適切なスキンケア、そして素敵な美肌に近づくことができそうですね。